12月の企業向けサービス価格水準 前年同月を0.4%下回る

先月、企業向けに提供されたサービスの価格の水準は、新型コロナウイルスの影響で宿泊料や店舗の賃貸料が下がったことなどから、前の年の同じ月を0.4%下回りました。

日銀は毎月、企業向けに提供したさまざまなサービスの価格を調査し、指数にして公表しています。

それによりますと、先月の速報値は2015年の平均を100とした指数で104.6となり、前の年の同じ月を0.4%下回りました。

内訳を見ますと、新型コロナウイルスの影響で
▽「宿泊サービス」が、マイナス32.5%と大きく落ち込んだほか、
▽不動産の「店舗賃貸」は、飲食店向けの賃貸料が下がった影響でマイナス4.4%となりました。

このうち「宿泊サービス」については、需要喚起策の「Go Toトラベル」の運用が停止され移動の需要が減ったことから、全国的にビジネスホテルの宿泊料が下がっているということです。

日銀は「先月はマイナス幅はやや縮小したが、今月に入って11府県に緊急事態宣言が出されたことは一部のサービス価格にとっては下落の圧力となる。企業の間のサービス価格への影響を注意深く見ていきたい」としています。