厳しい行動制限続くヨーロッパ 反発する若者の動き相次ぐ

オランダで、新型コロナウイルス対策のため、政府が出した夜間の外出禁止令に抗議する若者らが警察と衝突しました。また、イギリスでは外出制限に違反し、およそ300人が参加したパーティーが警察に摘発され、ヨーロッパで厳しい行動制限に反発する若者の動きが相次いでいます。

オランダでは、変異した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ必要があるなどとして、23日から夜間の外出が禁止され、これに反発する若者らが各地で抗議デモを行いました。

地元のメディアなどによりますと、このうち首都アムステルダムでは24日、一部の参加者が警官隊に石や花火を投げつけるなどしたほか、アムステルダムの北東の町では、新型コロナウイルスの検査施設が放火されました。

現地からの映像では、暴徒化した参加者に対し、警察が放水したり催涙ガスを発射したりしていました。

また、食料品の買い物や通院、1日1回の運動などを除き、外出が厳しく制限されているイギリスでは、24日、およそ300人が参加してロンドンで開かれたパーティーが警察に摘発されました。

警官隊がパーティー会場となった建物を取り囲み、一斉に中に踏み込むと、参加者たちが次々と取り押さえられました。

感染拡大が収まらないヨーロッパでは、各地で厳しい行動制限がとられていて、これに反発する若者の動きが相次いでいます。