外食チェーン 去年の売り上げ 過去最大の落ち込み コロナ影響

全国の主な外食チェーンの去年1年間の売り上げは、前の年を15.1%下回りました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業などが影響した形で、落ち込み幅は、リーマンショックの影響を受けた2009年を上回り、過去最大となりました。

日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの去年1年間の売り上げは、前の年を15.1%下回りました。

減少幅はリーマンショックの影響を受けた2009年の1.5%を上回り、現在の方法で統計をとり始めた1994年以降で、過去最大となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で外食を控える傾向が強まったことに加え、休業や営業時間の短縮が相次いだことが大きく影響しました。

業態別では
▽「パブ・居酒屋」がマイナス49.5%と最も落ち込みが大きく、
次いで
▽「ディナーレストラン」がマイナス35.7%と、夜の時間帯に営業の重点を置く業態で厳しさが目立ちます。

一方、先月の売り上げは、マイナス15.5%と、前の月の下落幅より7.7ポイント拡大しました。

東京都による営業時間の短縮要請などもあって、忘年会需要が落ち込んだことが大きく影響しました。

日本フードサービス協会は「われわれの加盟店は大手が中心のため、飲食店全体では、この結果よりも深刻だと考えている。今月も緊急事態宣言の影響などで、引き続き厳しい見通しだ」としています。