新型コロナ 生活習慣と症状悪化の関係 神奈川県が調査へ

神奈川県は、日頃の生活習慣などが新型コロナウイルスに感染したあとの症状の出方にどう影響するのかについて調べる大規模な調査を行うことになりました。

調査は、県と大学や研究機関が協力して行うもので、無作為に抽出した県民およそ1000人を対象に新たに抗体検査を実施し、陽性となった人を中心に、日常生活での手洗いの回数や、睡眠時間、喫煙の有無などの生活習慣や、腸内細菌の状態などを調べるということです。

県は調査を通して、陽性でも症状がなかったり、軽かったりする人に共通する生活習慣や特徴が見つかれば、今後の対策に生かすことができる可能性があるとしています。

また、生活習慣などの調査と並行し、発熱や息苦しさなどの症状があっても、PCR検査を受けていないおよそ1000人を対象に別途、抗体検査を行い、実際の感染がどの程度、広まっているかについても調べることにしています。

県では、今年度内に調査を終え、その後、早い時期に結果をまとめたいとしています。

神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室の田中浩二 室長代理は「感染しても重症化しないためには何が必要かがわかれば、意味がある対策につなげることができると期待している」と話していました。