リオのカーニバル 地元市長が中止の意向 新型コロナ感染拡大で

ブラジルで毎年開かれている世界最大規模の祭り「リオのカーニバル」について地元リオデジャネイロの市長は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためことしの開催を中止する意向を示しました。

「リオのカーニバル」は華麗な衣装と熱狂的な踊りで知られるサンバパレードが見どころの世界最大規模の祭りで、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2月から7月に延期されることが決まっていました。

しかしブラジルでは感染者数が875万人を超え、死者は世界で2番目に多い21万人を超えるなど、感染拡大に依然として歯止めがかかっていないことから、リオデジャネイロのパエス市長は21日、ツイッターに「現状では不可能だ」と投稿し、ことしの開催を中止する意向を示しました。

カーニバルの期間中は数百万人の観光客が訪れ地元に大きな経済効果をもたらしますが、大手テレビ局「グローボ」は、カーニバルの関係者からは「ワクチンの接種が進まなければ開催はリスクだ」として、中止に賛同する声が多いと伝えています。

ブラジルでは今週ワクチンの接種が始まったばかりで、パエス市長は「みんながワクチンの接種を受ければ、2022年には必ずや、私たちにふさわしい熱烈さで人生と文化を祝うことができるだろう」と、来年にはカーニバルを再び開催したいとしています。