“ワクチン確保や接種時期 固まりしだい公表” 河野規制改革相

新型コロナウイルスのワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、ワクチンの供給スケジュールは、まだ決まっていないとしたうえで、ワクチン確保や接種の時期は固まりしだい、速やかに公表する考えを示しました。

新型コロナウイルスのワクチンについて、政府は、アメリカとイギリスの製薬会社3社との間で合わせて1億5700万人分の供給を受ける契約を交わしていて、坂井官房副長官は、21日、「ことし6月までに接種対象となるすべての国民に必要な数量の確保は見込んでいる」と述べました。

これについて、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「政府内の情報のそごがあり、スケジュールに関する発言については、修正をさせていただく。まだ供給スケジュールは決まっていない」と述べました。

そのうえで「未定なところが多く、国民や準備をしていただく自治体や医師会にはご迷惑をおかけしているが、供給スケジュールが決まった部分から、しっかり情報を流していけるようにしたい」と述べ、ワクチン確保や接種の時期は固まりしだい、速やかに公表する考えを示しました。

また、河野大臣は、22日午後4時に、総理大臣官邸のホームページに、ワクチンの接種に関連する情報を発信する特設サイトを立ち上げることも明らかにしました。

坂井官房副長官「政府内でそごは生じていないと思う」

坂井官房副長官は、午後の記者会見で「新型コロナウイルスの基本的対処方針で、ワクチンについては令和3年前半までに全国民に提供できる数量の確保を目指すこととしており、この方針に何ら変更はない」と述べました。

また、河野規制改革担当大臣が「供給スケジュールはまだ決まっていない」と発言したことについて、「発言の趣旨を事務方を通じて確認したところ、『まだ薬事承認されたワクチンがなく、具体的な確保の見込みが立っているわけではない』とのことだった」と述べました。

そして「河野大臣が『政府内の情報のそごがある』と述べた趣旨の確認はしていないが、政府内でそごは生じていないと思う」と述べました。