去年12月消費者物価指数 マイナス1.0% 10年3か月ぶり大幅下落

家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る先月、去年12月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が、前の年の同じ月と比べてマイナス1.0%と、10年3か月ぶりの大幅な下落となりました。
Go Toトラベルによって、宿泊料が下落したことが主な要因です。

総務省が発表した先月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、2015年を100として101.1となり、前の年の同じ月と比べてマイナス1.0%の下落となりました。

マイナスは5か月連続で、下落幅の大きさは2010年9月以来、10年3か月ぶりの水準です。

これは、Go Toトラベルの影響でホテルなどの宿泊料がマイナス33.5%と大幅に下落したことや、原油価格の下落に伴って電気代やガス代が値下がりしたことが主な要因です。

Go Toトラベルの影響を除いた試算では、生鮮食品を除いた消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べてマイナス0.6%になるとしています。

また、合わせて発表された去年1年間の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が前の年と比べてマイナス0.2%となり、4年ぶりの下落となりました。

総務省は「11の都府県に緊急事態宣言が出たことがモノやサービスの価格にどのような影響を及ぼすのか、注視したい」としています。