ASEAN外相会議 ワクチン調達に基金活用で合意

ASEAN=東南アジア諸国連合は外相会議を開き、新型コロナウイルスのワクチンの調達に加盟国などが積み立てた基金を活用することで合意しました。

ASEANの外相会議は21日、オンライン形式で開かれ、終了後、議長国のブルネイが報道機関向けの発表を行いました。

それによりますと、新型コロナウイルスのワクチンについて「安全で品質の高いワクチンを公正、公平、かつ正常な価格で調達し域内のすべての人に行き渡らせることの重要性を再確認した」としています。

そのうえで、加盟国などの積み立てで去年設立されたコロナ対策に特化した基金を各国のワクチン調達や医療物資の購入に活用することで合意したということです。

ASEAN域内では財源不足からワクチンを十分に確保するめどが立っていない国が多く、基金はそうした国々での調達に役立てられるものとみられます。

このほか、アメリカのバイデン新大統領の就任について「地域の平和と安全、安定、そして繁栄に向けてアメリカとの戦略的協力関係をさらに強化するために新しい政権と協力することを楽しみにしている」として期待感を示しています。