都内繁華街の夜間の人出減少も1回目の宣言に比べ2倍以上増

都内の繁華街の夜間の人出は先月下旬以降減少傾向となっているものの、去年の1回目の緊急事態宣言時に比べると、2倍以上に増えていることが都の専門家の分析でわかりました。

分析したのは新型コロナウイルス対策で、東京都に提言や助言を行う専門家で作る「東京iCDC」です。

個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報をもとに、新宿の歌舞伎町や渋谷のセンター街など、都内7つの繁華街に15分以上とどまっている人で、通勤や通学を除き飲食店などを訪れたとみられる人の動向を分析しました。

それによりますと、緊急事態宣言が発出される前の先月20日の週から、夜間の人出の減少傾向が現れ、今月10日からの1週間は去年の同じ時期と比べて、午後8時から10時までは75%、午後10時から12時までは72%それぞれ減少していました。

一方、去年の1回目の緊急事態宣言時に最も少なかった値と比べると、午後8時から10時までは2.1倍、午後10時から12時までは1.9倍、それぞれ増えていました。

分析した東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は「引き続き繁華街の人の流れや夜間、とどまる人を抑制し続ける必要がある」と話しています。