東京都 回復した患者の転院受け入れた医療機関に支援金支給へ

感染拡大で医療体制がひっ迫する中、東京都は回復した患者の転院を受け入れた医療機関に支援金を支給し、新型コロナウイルスの患者用に確保した病床の空きの確保につなげたいとしています。

東京都によりますと、20日時点で都内で入院している人は2893人と、確保している病床の7割余りを使用しています。

さらに、症状が回復したあとも、患者に持病があったりリハビリが必要だったりして入院が続き、新型コロナウイルスの患者のために確保した病床がすぐに空かないケースも多く見られるということです。

このため都は、回復した患者の転院を受け入れた医療機関に対し、患者1人当たり18万円の支援金を支給します。

支給の対象となる期間は先月15日からことし3月末までで、過去の受け入れ分もさかのぼって支給します。

小池知事は「回復したが受け入れ先がないという話を聞いていて、新たに病床を空けていただく分、負担が増えるということで都として支援を強化した」と話しています。