都 自宅療養者に食品配送や電話相談 感染防止と健康観察強化へ

新型コロナウイルスに感染して自宅で療養する人が増えるなか、東京都は外出しなくても済むように自宅に食料品を配送したり、24時間、電話相談に応じる窓口を設置したりして、感染拡大防止と健康観察の強化を目指します。

新型コロナウイルスに感染して自宅で療養する人は、20日の時点で8965人にのぼり、都によりますと、これまでに4人が自宅療養中に亡くなっています。

都は、去年11月から、都立の保健所が管轄する多摩地域で自宅で療養する人の支援を始めましたが、これを今月25日からは順次、都内全域に広げます。

具体的には、外出せずに療養できるよう自宅に1週間分の食料品を無料で配り、療養者の支援と感染拡大防止を図ります。

また、24時間、看護師や医師が電話で相談に応じる窓口を設置するほか無料通話アプリ「LINE」で健康状態を毎日、報告してもらい、健康観察を強化します。

都は、血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターを高齢者などから優先的に貸与する取り組みを始めていて、新たな支援策などとあわせて容体の変化を速やかに把握したい考えです。