米 退任目前のトランプ大統領 元側近ら143人に恩赦や減刑実施

アメリカのホワイトハウスは、退任を目前に控えたトランプ大統領が、かつての側近だったバノン元首席戦略官など合わせて143人に対し、恩赦や減刑を実施したと発表しました。
一方で、退任後に訴追される可能性を排除するため、実施するという見方もあったみずからへの恩赦は行わなかったとアメリカのメディアは伝えています。

アメリカのホワイトハウスは、トランプ大統領の退任を目前に控えた20日、大統領が元側近や共和党関係者など73人に恩赦を与え、70人を減刑したと発表しました。

このうち、恩赦を受けたバノン元首席戦略官は、トランプ大統領の側近として2016年の大統領選挙で重要な役割を果たし、政権入りしましたが、よくとし解任されました。

メキシコとの国境に壁を建設する目的で、数十万人の市民から集めた寄付の一部を個人的な出費に充てていたとして詐欺の疑いで去年8月に逮捕、起訴され、現在は保釈されています。

今回の大規模な恩赦と減刑について、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは「トランプ大統領の在任中、いかに多くの側近や支持者が汚職や法的トラブルに関わったかを示すとともに、大統領の権限を使ってそうした人たちを救おうというトランプ氏の意志の強さを明らかにした」と批判しています。

一方で、トランプ大統領が退任後、何らかの罪で訴追される可能性を排除するため、自身や家族に予防的に恩赦を与えるという見方もありましたが、アメリカのメディアは今回の対象には含まれなかったと伝えています。