米 バイデン次期政権の閣僚人事 承認へ公聴会を開始 議会上院

20日に発足するアメリカのバイデン次期政権の閣僚人事の公聴会が議会上院で始まり、女性として初めてとなる財務長官に指名された、FRBの前議長のイエレン氏は、就任後、直ちに大型の経済対策に取り組む考えを示しました。

バイデン次期大統領が指名した閣僚人事の承認をめぐっては大統領選挙後の混乱もあり、手続きが遅れていましたが、議会上院は就任式を翌日に控えた19日、承認に向けた公聴会を開始しました。

女性初の財務長官に指名 イエレン氏

このうち、財務長官に指名されたFRB=連邦準備制度理事会の前の議長で、雇用分析を専門とする経済学者のイエレン氏は、オンラインでの証言で「失業保険を確実に給付し、家や食料を失うおそれがある家族を守るためにより多くの資金が必要になる。いまやるべきは大胆な行動に出ることだ」と述べました。

アメリカは新型コロナウイルスの影響で雇用環境が悪化していて、バイデン次期大統領が先に発表した200兆円規模の大型の経済対策の成立に直ちに取り組む考えを示した形です。

また、イエレン氏は就任すれば1789年の財務省の設立以来、初めての女性の財務長官となります。

19日には情報機関を統括する国家情報長官に指名された女性のヘインズ氏や、国土安全保障長官に指名されたキューバ出身のマヨルカス氏も公聴会に臨みました。

バイデン次期大統領は新政権の特徴として多様性を強調していて、指名している閣僚レベル24人のうち、半数が女性となっています。

国務長官に指名 ブリンケン氏

また、国務長官に指名されたブリンケン元国務副長官は公聴会の冒頭で「中国やロシア、その他の権威主義国家との競争は激化しており、その脅威は高まっている」と強調しました。

そのうえで「われわれは中核的な同盟国との関係を再び強化する。同盟こそが世界中でアメリカの影響力を強めることになる」と述べ、日本を含む同盟国との連携を基軸とした外交を展開していく考えを示しました。

国防長官 オースティン氏

国防長官に指名されたオースティン元中央軍司令官は公聴会の冒頭で、「さまざまな課題の中で、最も差し迫ったものはパンデミックだ。国防長官として承認されれば、国防総省の新型コロナウイルス対策を精査する」と述べました。

そのうえで「世界的に見てアジアがわれわれの取り組みの中心となり、とりわけ中国が課題となっている」と述べました。

5年前まで現役の軍人だったオースティン氏の指名をめぐっては文民統制の観点から、適切ではないと反対する意見も出ていますが、オースティン氏は、公聴会で「文民として立場の違いをしっかり認識している」と強調しました。