送別会出席 コロナ感染の海上幕僚長「問題があったと反省」

新型コロナウイルスに感染した海上自衛隊トップの山村浩海上幕僚長が、感染が明らかになって以降、初めて記者会見に臨み、先月、14人が参加する飲酒を伴う送別会に出席したことについて、「感染防止対策をとっていたが、危機管理上、問題があったと反省している」と述べました。

山村海上幕僚長は先月21日、新型コロナウイルスに感染していることが確認され、症状が無かったことから在宅で業務を続けていましたが、ことしに入って以降、職場に出勤しています。

感染が確認される5日前の先月16日には補佐役である西成人海上幕僚副長とともに合わせて14人が参加する飲酒を伴う送別会に出席していて西海上幕僚副長もその後、感染が確認されました。

山村海上幕僚長は、感染が明らかになって以降、初めてとなる19日の記者会見で、「危機管理上の配慮が欠けていた」として岸防衛大臣から指導を受けたことを明らかにしたうえで、送別会について、「きちんと感染防止対策を取っていたので実施したが、海上幕僚長と海上幕僚副長が同時にその場にいたことは、危機管理上、問題があったと反省している」と述べました。

そのうえで、「会食そのものがいけないという風潮になっていることも踏まえ今後、個人的には控えようと思っている」と述べるとともに、隊員に対しても感染防止策を徹底するよう指導する考えを示しました。