宇都宮市などの次世代型路面電車 感染拡大で1年程度開業延期へ

宇都宮市などが来年の開業を目指して工事を進めていたLRT=次世代型路面電車について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで工事が遅れる見通しとなったなどとして、開業を1年程度延期する方針を固めたことが分かりました。

LRTは、JR宇都宮駅の東側から隣接する芳賀町までのおよそ14.6キロの区間を結ぶ次世代型の路面電車で、宇都宮市などがまちづくり事業の一環として、来年3月の開業を目指していました。

しかし、関係者によりますと、感染拡大の影響で工事区間の一部の地権者との間で用地取得の交渉が進められず、同意が得られていないことなどから、工事が遅れる見通しとなったということです。

このため市などは、開業の時期を1年程度延期する方針を固めました。

工事費用についても、工事区間内に地盤が弱く、対応が必要な場所が見つかったことや、バリアフリー化をさらに進める必要があることから、増額となる見通しだということです。

宇都宮市では、LRTの開業に向けて、JR宇都宮駅東口の再開発などが進められていて、開業の延期で影響が出ることも懸念されます。