“冬の全国中学校体育大会” 初の中止に 新型コロナ感染拡大で

中体連=日本中学校体育連盟は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月から来月にかけて予定していた、この冬の全国中学校体育大会を中止にすると発表しました。中体連によりますと冬の大会の中止は史上初めてだということです。

冬の全国中学校体育大会はスケート大会が今月30日から長野市で、スキー大会が来月2日から同じ長野県の野沢温泉村で、アイスホッケー大会が来月4日から青森県八戸市でそれぞれ行われる予定でした。

しかし、11の都府県を対象に緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、中体連はこの冬の3つの大会をすべて中止することを決めました。

理由として全国で感染者が過去最大になっている地域が多いことや、開催地での感染拡大が予想されること、それに大会中や大会後の大規模なクラスターの発生が懸念されることなどをあげています。

中体連によりますと、冬の大会の中止は史上初めてだということです。

中体連は「選手の夢の実現に向け、綿密な準備をしてきたが、大会に関係するすべての皆さまの命と安全を守るため、苦渋の決断をすることとなった」とコメントしています。

中学生のスポーツ大会をめぐっては、去年8月に予定されていた夏の全国中学校体育大会や、12月に開かれる予定だった全国中学校駅伝大会が、新型コロナウイルスの影響で中止になっています。