大阪国際女子マラソン 長居公園内の周回コースで実施へ準備

緊急事態宣言が出されている大阪府で、今月31日に予定されている「大阪国際女子マラソン」について、主催する日本陸上競技連盟などが予定していた公道ではなく、公園内を周回するコースでの実施に向け、準備を進めていることが複数の関係者への取材でわかりました。

大阪国際女子マラソンは、今月31日に大阪市の「ヤンマースタジアム長居」をスタートとフィニッシュとして行われる予定で、主催する日本陸連などは感染が拡大する現状を踏まえ、競技場には観客を入れず、応援の自粛を求めたうえで、市内の中心部を走る公道のコースで開催する意向を示していました。

しかし、政府が大阪府に緊急事態宣言を出したことを受け急きょ、公道ではなく、競技場がある長居公園の中を、周回するコースでの実施に向け準備を進めていることが、複数の関係者への取材でわかりました。

レースまで2週間を切った段階でのコースの変更は異例のことです。

今大会には東京オリンピック代表に内定している、前田穂南選手と一山麻緒選手の2人が出場を予定していますが、海外からの招待選手はなく、エントリーした選手は99人と、例年より20%余り少なくなっています。

周回コース 15周でフルマラソンと同じに

大阪 東住吉区にある長居公園は、大阪市が所有する総面積65ヘクタール余りの総合公園です。

大阪国際女子マラソンでスタートとフィニッシュの地点となるスタジアムに加え、球技場、さらに1周およそ2.8キロの長距離走路が整備されています。

この長距離走路は、15周でフルマラソンと同じ42.195キロになることから、上級者のトレーニングに利用されているほか、市民マラソンの大会が開かれた実績もあります。