山口県 コロナ 最多の88人感染確認 68人は宇部市の病院患者ら

山口県は県内で合わせて84人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。
18日は下関市でも4人の感染が発表されていて、県内で合わせると88人となり、1日に発表された人数としてこれまでで最も多くなりました。
このうち68人は宇部市にある扶老会病院の入院患者と職員だということで、県は、この病院で感染者の集団=クラスターが発生したと判断しました。

山口県によりますと、新たに感染が確認されたのは山口市や周南市などに住む20代から100歳代までの男女合わせて84人です。

このうち68人は、宇部市にある「扶老会病院」の入院患者48人と職員20人だということです。

この病院では16日、病院に勤務する職員2人の感染が確認されたため、入院患者と職員など合わせて95人を対象に17日、PCR検査を行ったところ、感染がわかったということです。

68人はいずれも軽症もしくは無症状だということです。

これでこの病院で感染した人は合わせて70人となり、県はこの病院で感染者の集団=クラスターが発生したと判断しました。

このほか16人は岩国市、周南市、山口市、それに宇部市の在住で、このうち周南市の3人は市内のサービス付き高齢者住宅のクラスターの関連だということです。

18日は下関市でも4人の感染が発表されていて、県内で合わせると88人となり、1日に発表された人数としてこれまでで最も多くなりました。

これで山口県内での感染確認は延べ921人になりました。

クラスター発生の病院 外来診療と入院受け入れ当面中止

クラスターが発生したと判断された宇部市の「扶老会病院」は、うつ病や統合失調症、認知症などの治療に専門的にあたっています。

個室や大部屋を含めて全体で274の病床があるということです。

クラスターの発生を受けて病院では、外来診療と入院の受け入れを当面中止することを決めました。

病院は「患者とご家族、関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます。感染拡大の防止と感染者の治療、体調管理に全力を挙げて取り組みます」とコメントしています。