政府 第3次補正予算案を国会提出 追加歳出19兆1761億円

政府は、新型コロナウイルスの感染防止策や経済対策を実行する費用を盛り込んだ追加の歳出が19兆1761億円となる今年度の第3次補正予算案を18日国会に提出しました。

政府は、今年度の第3次補正予算案を正式に閣議決定し、18日召集された通常国会に提出しました。

補正予算案には、先月まとめた事業規模が総額で73兆円程度となる経済対策を実行する費用が盛り込まれています。

主な施策としては、
▽病床や宿泊療養施設の確保など医療を提供する体制を強化するために「緊急包括支援交付金」を増額する費用として1兆3011億円。
▽中堅・中小企業がポストコロナに向けた事業転換を行うための設備投資などを最大で1億円補助するための費用として1兆1485億円。
さらに、
▽激甚化する風水害や巨大地震などへの対策、インフラの老朽化対策などの費用として2兆2604億円などが盛り込まれています。

この結果、追加の歳出は、19兆1761億円となり、政府は今月中の成立を図る方針です。

これに合わせて、政府は必要な財源を確保するため、赤字国債などを発行する方針で、今年度の国債の新規発行額は112兆5539億円と、初めて100兆円を超える見通しです。

今年度の予算全体でみますと、歳入の64%余りを国債に頼る過去最悪の状況になります。