テニス全豪 選手47人練習できず チャーター機同乗者が“陽性”

来月、オーストラリアで始まるテニスの全豪オープンに出場する選手のうち、47人が乗っていたチャーター機の同乗者に新型コロナウイルスの検査で陽性となった人がいたことから、2週間の隔離の間外での練習が許可されず、一部の選手から不満の声が上がっています。

テニスの四大大会の1つ、全豪オープンは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今月から来月8日に延期して開幕する予定で、選手や関係者がチャーター機で相次いで現地入りしています。

大会主催者によりますと、15日、アメリカとUAE=アラブ首長国連邦から到着したチャーター機2便の乗客と乗員合わせて3人が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したということです。

これを受けて、大会主催者は2便に乗っていた錦織圭選手を含む47人の選手に、入国後2週間ホテルでの隔離を義務づけるとともに、外での練習を許可しないことを明らかにしました。

一方、別の便で現地入りした選手らは隔離期間中でも1日5時間までは外での練習が認められています。

このため一部の選手は不満の声を上げていて、スイスのベリンダ・ベンチッチ選手はツイッターで「重要な大会の前の練習環境が不公平になる」と書き込みました。

大会主催者は大会の日程に変更はないとしていますが、感染対策と競技の公平性をどう両立させるかが課題となっています。