都立広尾病院 新型コロナ専門病院化で妊婦の転院費用支援へ

都立広尾病院を実質的に新型コロナウイルスの専門病院とすることに伴って、東京都は、この病院で出産を予定していた妊婦が転院することで必要となる費用を支援することになりました。

新型コロナウイルスの入院患者が増えて病床がひっ迫する中、東京都は3つの病院を新型コロナウイルスの患者を重点的に受け入れる実質的な専門病院とする方針で、このうち渋谷区の広尾病院は出産を予定していたおよそ200人の妊婦が病院を変更せざるをえなくなっています。

こうした人には、ほかの都立病院や民間の病院を紹介していますが、東京都は転院に必要な費用を支援することを決めました。

具体的には診療情報の書類の発行を無料にしたり、ほかの病院に通院する際のタクシー代を負担したりするほか、転院先の病院のほうが出産費用が高い場合には、その差額分も都が支援します。詳しい負担額などについては今後、調整するということです。

東京都の小池知事は「転院によってさらに不安が高まっているかと思うが、不安がないように都庁として皆さんの出産を後押ししていく。安心して出産してほしい」と述べました。