“ゴーン元会長 報酬支払い方 ケリー被告の指示で検討”と証言

日産自動車のカルロス・ゴーン元会長の報酬を少なく開示した罪に問われているグレッグ・ケリー元代表取締役の裁判に検察との司法取引に合意した専務執行役員が出廷し、ケリー元代表取締役から指示され報酬の支払い方を検討していたと証言しました。

日産の元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(64)がゴーン元会長と共謀し、元会長の報酬を有価証券報告書で少なく開示した罪に問われている裁判では、日産関係者の証人尋問が続いていて、14日は検察との司法取引に合意したハリ・ナダ専務執行役員が証人に呼ばれました。

ナダ専務は、当時、ケリー元代表取締役から指示され、ルノーとの経営統合について秘密裏に検討するとともに、ゴーン元会長に報酬の全額を支払う方法も検討し、文書の作成などに関わったと証言しました。

ゴーン元会長が報酬を少なく開示したかった理由について、ナダ専務は「高額な報酬が開示されると、フランス政府によく思われず、ゴーンが職を失うことになるからだ」と述べました。

ナダ専務は「報酬の一部を後で支払う方法について『不適切で、犯罪になるかもしれない』と伝えると、ケリー元代表取締役は非常に怒り、プレッシャーを感じているようだった。ルノーとの経営統合よりもゴーンの報酬の開示に強い関心を持っているようだった」と証言しました。

また、ゴーン元会長が使うブラジルとレバノンの住宅を、日産の所有と分からないように海外の子会社を間に挟んで購入したと説明し、「近くの五つ星ホテルの方が安全なので、住宅が必要だというケリー元代表取締役の指示には説得力がないと思っていた」と述べました。