富山 交番襲撃事件 2人殺害の被告 初公判で無言 何も答えず

3年前、富山市の交番で警察官を殺害して拳銃を奪ったうえ、近くにいた警備員を殺害した罪などに問われた元自衛官の裁判員裁判が14日始まり、元自衛官は、名前や職業、起訴された内容への認否などを聞かれても、すべて無言で何も答えませんでした。

元自衛官の島津慧大被告(24)は、平成30年6月、富山市の奥田交番で当時、警部補だった稲泉健一さん(当時46)をナイフで殺害して拳銃を奪ったうえ、近くの小学校の校門前にいた警備員の中村信一さん(当時68)を、その拳銃で撃って殺害したとして強盗殺人や殺人などの罪に問われています。

富山地方裁判所で14日、初公判が開かれ、車いすに乗って法廷に入った島津被告は、裁判長から、名前や職業、起訴された内容への認否などを質問されても、すべて無言で何も答えませんでした。

検察は、冒頭陳述で、「被告はみずからを社会の不適合者と思い込み、不平不満を抱いていた。社会を守る存在の警察に勝利することで、自分の力を誇示しようと思うようになり、警察との戦闘を計画した」と述べました。

一方、弁護側は「拳銃を奪おうとしたのは警察官を殺害したあとで、強盗殺人の罪は成立しない。2人の尊い命を奪った責任を負わなければならないが、被告はコミュニケーションがうまく取れず、共感することが苦手だった」と述べました。

判決は、ことし3月5日に予定されています。