韓国 拘置所で1000人超が新型コロナに感染 900人余仮釈放へ

韓国政府は、ソウルにある拘置所で1000人を超える集団感染が発生したことを受けて、こうした施設の過密状態を解消するため、900人余りの受刑者を14日、仮釈放すると発表しました。

韓国では、去年11月下旬、ソウルにある拘置所で職員が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになったあと、集団感染が発生し、ソウル市によりますと、関連する感染者は、13日までに1160人を超えたということです。

こうした中、法務省は、拘置所など、全国の矯正施設の過密状態を解消するため、900人余りの受刑者を14日、前倒しで仮釈放すると発表しました。

それによりますと、高齢であったり、基礎疾患があったりするなど、感染リスクの高い受刑者や模範囚などについて、仮釈放のための、審査基準を緩和して、対象を拡大するということです。

一方で、性犯罪や児童虐待、飲酒運転などで服役中の受刑者は、対象に含まれないと説明しています。

拘置所などの施設は、限られた空間に多くの人がいることから感染の広がりが懸念されていたにもかかわらず、政府の対応が不十分だったなどとして、批判が出ています。