「うなぎパイ」生産量大幅減へ 緊急事態宣言拡大で 静岡 浜松

緊急事態宣言の対象地域拡大で土産物の需要の減少が見込まれるとして、静岡県浜松市の「うなぎパイ」を手がける菓子メーカーは、当面、生産量を大幅に減らす方針を決めました。

浜松市の菓子メーカー「春華堂」が製造する「うなぎパイ」は、静岡県内のほか愛知県などでも販売される人気のお土産です。

しかし、緊急事態宣言の愛知県への拡大で、需要の減少が見込まれるとしてこのメーカーでは、浜松市西区にある工場での生産を当面、大幅に縮小する方針を決めました。

具体的には新型コロナウイルスの影響がなかったおととしと比べて、工場の稼働率を4割ほどに落とし、週に3日から4日は工場を停止させるとしています。

これによって1か月当たりの生産量は、おととしの半分程度に減るということです。

一方、この期間も工場で働く従業員への給与は減らさないとしています。

「春華堂」経営管理室の手嶋千恵主任は「余剰在庫を抱えないためにも決断しました。感染が早くおさまって皆さんにうなぎパイの味を楽しんでもらいたいです」と話していました。