ゴリラの新型コロナ感染確認 大型類人猿では初か 米動物園

アメリカの動物園で飼育されているゴリラ、少なくとも2頭が新型コロナウイルスに感染していたことがわかり、この動物園では大型の類人猿で自然感染が確認されたのは、初めてとみられるとしています。

アメリカ西部カリフォルニア州のサンディエゴの動物園は11日、飼育しているゴリラのうち、少なくとも2頭が新型コロナウイルスの検査の結果、陽性だったと発表しました。

2頭のゴリラに数日前からせきの症状が出ていたため、検査したということで、現在もせきは続いているものの、健康状態に大きな問題はないということです。

動物園は声明で「大型の類人猿への自然感染としては初めて明らかになった事例だ」と指摘しています。

一方、感染経路については、無症状のスタッフから感染した疑いがあるとみています。

この動物園があるカリフォルニア州は感染者がアメリカ国内で最も多く、州の規制強化に伴ってこの動物園も先月から休園していました。

新型コロナウイルスの動物への感染についてアメリカCDC=疾病対策センターは、世界各国でイヌやネコなどへの感染があったほか、ニューヨーク市の動物園ではトラとライオンへの感染も確認されたとして「ウイルスを持ったヒトと濃厚接触するなどある条件下では、ヒトから動物に感染することがある」としています。