東京 新型コロナ 8人死亡 2268人感染確認 年末比で感染倍増

東京都内では9日、これまでで3番目に多い2268人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1日の感染の確認は初めて3日連続で2000人を超えました。都の担当者は「この3連休もできるだけ外出を自粛していただかないとこの状況がずっと続くことになる。年末と比べて感染者が倍になっていることを念頭に置いて行動してほしい」と話しています。また、都は、感染が確認された8人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は9日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の男女合わせて2268人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では7日は2447人、8日は2392人が確認されていて、9日はそれらに次ぐ3番目の多さで、初めて3日連続で2000人を超えました。

年代別では、
▼10歳未満が56人、
▼10代が132人、
▼20代が654人、
▼30代が437人、
▼40代が337人、
▼50代が302人、
▼60代が151人、
▼70代が117人、
▼80代が64人、
▼90代が17人、
▼100歳以上が1人です。

10歳未満と、60代、70代はそれぞれ最多となりました。65歳以上の高齢者は266人でこちらも最多です。

およそ36%にあたる816人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ64%の1452人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が486人と過去最多となったほか、
▽「会食」が79人、
▽「職場内」が45人、
▽「施設内」が40人などとなっています。

このうち「会食」ではおよそ20人が参加したシェアハウスでのカウントダウンパーティーで、住人の20代の男女が感染したケースや、元日に親族で集まった30代から70代の男女5人が感染したケースなどが報告されています。このほか、年末に旅行に出かけた大学生6人が感染した例もあったということです。

都の担当者は「年末年始の会食の場で感染した人が多く、そこから家庭内にも広がっている。検査件数を見てもあす以降、急激に減る状況ではなく、この3連休もできるだけ外出を自粛していただかないとこの状況がずっと続くことになる。年末と比べて感染者が倍になっていることを念頭に置いて行動してほしい」と話しています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて7万3450人になりました。

一方、9日時点で入院している人は8日より59人少ない3119人で「現在確保している病床に占める割合」は77.9%となっています。

このうち、都の基準で集計した9日時点の重症の患者は、これまでで最も多い8日と同じ129人で、重症患者用の病床の51.6%を使用しています。

また、感染が確認されている人のうち、自宅で療養している人は8日より435人増えて6370人となり過去最多となりました。都が確保したホテルなどで療養している人は8日より39人増えて1000人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は1077人増えて6737人と過去最多となりました。

また、都は、これまでに感染が確認されていた60代から90代の男女合わせて8人が死亡したことを明らかにしました。

このうち6人は院内感染で、残りの2人は家庭内感染だったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて682人になりました。