新型コロナ 首都圏1都3県などでステージ4の指標水準超える

政府の分科会が示した新型コロナウイルスの感染状況を判断するための指標について、厚生労働省は各都道府県の状況について毎週取りまとめています。
指標は病床のひっ迫など6つの項目別に示され、緊急事態宣言の対象となった首都圏の1都3県などでは最も厳しい「ステージ4」の指標とされる水準を超えています。
政府の分科会は緊急事態宣言の期間中に「ステージ3」相当まで下げる必要があるとしています。

厚生労働省が8日夜公表した取りまとめのうち、首都圏の1都3県と関西の大阪、京都、兵庫の2府1県について見ていきます。

病床のひっ迫

ステージ4の指標とされるのは病床使用率「50%」です。

今月5日時点で、最大確保できる病床の使用率は
▽東京で78.1%
▽兵庫で70.1%
▽大阪で64.4%
▽埼玉で59%で
「50%」を超えました。

ただ、兵庫県は「原則自宅待機ゼロ」の方針で使用率は高くなる傾向があり、一概に比較はできないとしています。

重症患者の最大確保病床の使用率でも
▽東京で87.4%
▽大阪で64.7%と
ステージ4の指標となる「50%」を上回っています。

療養者数

ステージ4の指標とされるのは人口10万人当たり25人です。

今月5日の時点でこれを超えているのは
▽東京の89.3人
▽大阪の47.3人
▽埼玉の47.2人
▽千葉の45.5人
▽京都の44人
▽神奈川の37.5人となっています。

PCR陽性率

直近1週間で10%がステージ3とステージ4の指標です。

今月3日までの1週間で
▽兵庫が21.3%
▽千葉が20.5%
▽神奈川県が16%
▽東京が14.1%
▽埼玉が13.9%
▽京都11.2%
▽大阪10%と
いずれも達しています。

ただ、年末年始は検査数が比較的少ない中で症状の重い人が医療機関にかかっている傾向にあるとされているため、陽性率が高くなっている可能性があります。

新規陽性者数

直近1週間で人口10万人当たり25人がステージ4の指標とされます。

今月7日までの1週間でこれを超えているのは
▽東京で61.87人
▽神奈川で38.28人
▽大阪で29.74人
▽千葉で29.16人
▽埼玉で28.64人
▽京都で27.68人となっています。

直近1週間と前の週の新規感染者数の比較

首都圏の1都3県すべてと大阪、京都で今月7日までの1週間の新規感染者が、前の週を上回り、ステージ3と4の指標を超えています。

感染経路不明者の割合

1週間の平均で50%がステージ3と4の指標とされています。

今月1日までの1週間の平均でこれを超えたのは
▽東京で67%
▽兵庫で64.4%
▽神奈川で58.7%
▽千葉で57.4%
▽大阪で56.2%となりました。