緊急事態宣言 外食チェーン 午後8時閉店 宅配などで収入確保へ

緊急事態宣言を受けて、外食チェーンでは店内の営業を午後8時で終える一方、そのあとも、持ち帰りや宅配を続け、売り上げをできるかぎり確保しようという動きが出ています。

レストランチェーン最大手のすかいらーくホールディングスは、1都3県にある「ガスト」や「バーミヤン」などおよそ1500店について今月12日までに店内での営業を午後8時までとすることを決めました。

このうち、東京・三鷹にある店舗は8日から店内での営業時間を短縮し、午後8時になると従業員がドリンクバーの設備を片づけるなど、店内の清掃に取りかかっていました。

その一方で、レストランチェーンでは店内での営業を終えたあとも持ち帰りや宅配は続け、売り上げをできるかぎり確保しようとしています。

この店では、午後9時までサービスを提供することにしていて、宅配の担当者が早速商品をバイクに積み込んだり持ち帰りを利用する客が訪れたりしていました。

都内の40代の女性は「営業時間が短くなると聞いて持ち帰りの注文をしました。家で作ることもありますが、食事の選択肢が増えるので助かります」と話していました。

このレストランチェーンでは、先月の持ち帰りの売り上げが前の年の同じ時期の2倍に、また、宅配も1.5倍に伸びたということです。

ガスト中日本営業本部の佐藤拓男営業本部長は「これまでも感染対策に取り組んできたが、今回の要請は業績や雇用の面でも非常に厳しいと受け止めている。顧客のニーズにしっかり応えながら感染の収束を待ちたい」と話していました。