緊急事態宣言 自衛隊 訓練の一部 中止や延期 派遣は速やかに

岸防衛大臣は閣議のあとの記者会見で、緊急事態宣言を受けて、自衛隊の訓練の一部を中止や延期する一方、自治体からの要請を受けた自衛隊の派遣などは、速やかに対応できるよう万全を期す考えを示しました。

この中で、岸防衛大臣は、自衛隊の訓練について、緊急事態宣言の対象となった1都3県に所属する部隊が、1都3県以外に集まるものなどは、原則、中止か延期する考えを示しました。

その一方で、岸大臣は「医療支援や緊急支援など、自衛隊の能力を生かした支援と必要な措置を講じる。現時点で災害派遣の要請はないが、要請があれば速やかに派遣できるよう万全を期す。自衛隊は最後のとりでであり、求められる役割を十分に果たしたい」と述べました。

また、すべての府省庁で出勤者数を7割削減するよう求められていることについて「政府全体で目指していくべき方向だ。自衛隊は災害派遣要請が来るケースもあり、緊急事態に対応していかないといけないことを考えながら、できるだけ7割削減を目指したい」と述べました。