兵庫県知事 緊急事態宣言「大阪 京都と足並みそろえ要請」

兵庫県の井戸知事は記者団に対し、県内で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて、大阪、京都とともに政府に対し緊急事態宣言を発出するよう要請することを検討する考えを示しました。

兵庫県7日、県内で過去最多となる284人が新型コロナウイルスに感染したことが新たに確認されたと発表し、2日連続で過去最多を更新しました。

さらに、重症者の病床の使用率は、6日時点で46.5%と、井戸知事が緊急事態宣言を求める目安の一つとしていた、50%に近づいています。

これを受けて、井戸知事は記者団に対し「かなり感染の広がりが続いている。正月明けの検査者が増えたことに伴う、一時的な現象では説明がつかない増加ぶりだ」と危機感を示しました。

そのうえで「増え方が急激な状況を踏まえ、緊急事態宣言を国に求めることも検討していかなくてはならない。大阪、京都と足並みをそろえて要請していくのが基本だ」と述べ、新型コロナウイルスの特別措置法に基づく緊急事態宣言の発出を、政府に求める方針を示しました。

今後、大阪府と京都府とも協議したうえで8日、県の対策本部会議を開いて方針を決めることにしています。

また、飲食店などへの営業時間短縮要請について、神戸市などを念頭に行う方向で検討し、8日の対策本部会議で決めたいと述べました。