「PCR検査やワクチン接種に予約金必要」都職員名乗る不審電話

東京都の職員などを名乗り「PCR検査やワクチンの接種を受けられるが予約金が必要だ」などとして、現金を要求する不審な電話が6日、都内で相次いで確認されました。警視庁は緊急事態宣言が出されたあと、こうした電話がさらに増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。

警視庁によりますと、6日、東京 目黒区の80代の女性の自宅に東京都保健局の職員を名乗る男から「高齢者を対象にPCR検査やワクチンの接種を受けられます」という電話がありました。

男は、検査で陽性と判明した場合はホテルで療養する必要があるなどと説明したうえで「検査や接種には予約金が必要だ」として、現金を要求してきたということです。

不審に思った女性が具体的な内容について質問したところ、突然、電話を切られたということで、女性は被害に遭わずに済みました。

目黒区では6日、同じような内容の不審な電話が3件、相次いで確認されたということです。

新型コロナウイルスの感染拡大に便乗して現金をだまし取ろうとする不審な電話は、先月までに東京都内だけで153件確認されていて、警視庁は緊急事態宣言が出されたあと、こうした電話がさらに増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。