生活保護 去年10月の申請 1万8000件余 2か月連続増

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、去年10月の生活保護の申請件数は1万8000件余りと前の年の同じ時期より増え、2か月連続の増加となったことが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省によりますと、去年10月に生活保護が申請された件数は、全国で1万8621件で、前の年の同じ時期と比べて335件、率にして1.8%増えました。

生活保護の申請件数が前の年の同じ時期より増加したのは、去年9月に続いて2か月連続になります。

生活保護を受給している世帯は、去年10月の時点で全国で163万6723世帯と去年の同じ時期とほぼ同じでした。

最も多いのは「高齢者世帯」で90万2899世帯と全体の55.4%となっています。

厚生労働省は「国の支援制度の利用が広がっているが、新型コロナウイルスの影響が長期化する中で生活に困窮する人が増える可能性がある。首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出された場合の影響についても注視していきたい」としています。

厚生労働省は、支援が必要な場合でも生活保護の申請をためらうケースがあるとして積極的な利用を呼びかけています。

ホームページ上では「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談してください」とメッセージを発信しています。