芸妓が三味線を弾いて踊る「初弾き」ことしは無観客 長崎

長崎市の芸妓が三味線を弾いて踊る「初弾き」が、新型コロナウイルスの感染防止のため、観客無しで行われました。

かつて花街として栄えた長崎市の丸山では、芸妓の稽古をしたり手配をしたりする長崎検番が、毎年、得意先を招いて芸妓の仕事始めにあたる「初弾き」を行ってきました。

ことしは新型コロナウイルスの感染を防ぐため、客を入れずに12人の芸妓だけで4日行われました。

芸妓たちは、正装にあたる黒紋付きすそ引きの着物姿で髪に稲穂のかんざしを挿し、感染防止のためにマスクを付けた芸妓が三味線を弾き、新年を祝う唄を歌うのにあわせ、踊りを披露しました。

最後に、ことしが平穏な年になるよう祈願して全員で三本締めを行い、「初弾き」を終えました。

去年、芸妓になったという喜久奈さんは「コロナ禍で去年はどん底だったので、ことしは上向きになっていくだけだと考えて、頑張っていきます」と話していました。