クレジットカードでみる消費動向 12月前半15%余悪化

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、12月前半の指数は感染拡大が深刻化して旅行や外食の消費が落ち込んだことで前の年の同じ時期を15%余り下回り去年5月前半以来の悪化となりました。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費動向をみる指数を公表しています。

それによりますと、12月1日から15日の指数は前の年の同じ時期を15.2%下回り、前の半月にあたる去年11月後半より5.1ポイント悪化しました。

下落の幅がマイナス15%より大きくなるのは緊急事態宣言による休業などの影響が色濃く反映されていた去年5月前半以来です。

業種別では「旅行」がマイナス44.1%で31ポイント余りの大幅な悪化となったほか、「外食」もマイナス37.4%と8ポイント余り悪化しました。

背景について、調査した会社は新型コロナウイルスのいわゆる“第3波”と指摘される感染拡大が続いた影響で外出自粛の動きが広がったことを挙げています。

この会社では「12月後半に『Go Toトラベル』の運用が全国一斉に停止されたこともあり、消費は全般に厳しい状況にあるとみられる」と話しています。