国立競技場 サッカー天皇杯決勝などで感染予防の調査実施へ

ことしの東京オリンピック・パラリンピックで、メインスタジアムとなる国立競技場では1日と4日にサッカーの天皇杯とJリーグカップの決勝が行われる予定で、さまざまな感染防止対策が講じられるほか、感染予防のための調査が新たに行われます。

新型コロナウイルスの影響で大規模イベントの人数制限が再び強化されたことを受けて、日本サッカー協会は天皇杯の決勝について、先月24日から新規のチケット販売を取りやめました。

ただ、これまでにおよそ1万6000枚のチケットが販売されたり、招待券として配られたりしているということで、日本サッカー協会は観客どうしの間隔を十分に保つなど「サッカー界が持つ知見を活用して万全の対策を講じる」としています。

また、今月4日には去年11月から延期になったJリーグカップの決勝が行われる予定で、およそ2万6000枚のチケットが完売しています。

Jリーグは産業技術総合研究所などの協力を得て、スタンドや売店、トイレなどに二酸化炭素の濃度の計測器を設置して観客どうしの密集が起きやすい場所や時間帯を調べるほか、国立競技場での新型コロナウイルスの感染予防の対策を複数試して、その有効性を調べることにしています。

Jリーグは「安心してサッカーを楽しんでもらうため感染予防対策に最大限尽力する。東京オリンピック・パラリンピックに向けてより安全に大会を運営するため新しいスポーツの在り方を皆様と作り上げたい」としています。