緊急事態宣言の発出 政府に要請も視野に検討へ 東京都

東京都内で31日、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは初めて1000人を超え、感染の急速な拡大に歯止めがかからない状況です。
都は、対策の徹底を繰り返し呼びかけるとともに、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に検討することにしています。

東京都内では、大みそかの31日、感染の確認が初めて1000人を超えて、これまでで最も多い1337人となりました。

それまでで最も多かった日を一気に388人上回り、都内で感染が確認された人は合わせて6万人を超えました(※12/26=949人)。

都内では先月18日に5万人を超えたばかりで、2週間弱でさらに1万人増えていて、感染の急速な拡大に歯止めがかかっていません。

また、31日時点で、入院患者も過去最多となったほか重症の患者も緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなるなど、専門家が「危機的状況に直面している」と指摘する医療提供体制のさらなる悪化も懸念されます。

都は、この年末年始は外出を控えて家で静かに過ごし、飲み会は行わないなど感染防止対策の徹底を繰り返し呼びかけていますが、まだ、目に見える効果が出ていません。

都は、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に新年早々から今後の対応について検討することにしています。