年末年始にコロナ影響で困窮する人を支援 生活相談や食料配布

大みそかの31日、新型コロナウイルスの影響で仕事を失うなどして生活に困窮している人たちを支援しようと、支援団体が東京都内で生活相談や食料の配布を行いました。

これは生活困窮者などを支援する5つの団体が東京・池袋の公園で緊急に行い、仕事を失うなどした大勢の人が訪れました。

相談は、新型コロナウイルスの影響で仕事を失うなどして生活が困窮しているという内容のものが多く、支援団体のメンバーは生活保護の申請をするようアドバイスしたり、用意されたビジネスホテルで年末年始を過ごすための手続きをサポートしたりしていました。

また、食料やマスクなどが配られ、訪れた人たちが次々に受け取っていました。

新型コロナウイルスの影響で仕事を失ったという59歳の男性は「会社を辞めざるをえなくなったうえ、貯金も尽きかけて生活に困っています。アドバイスをもらったので今後どうするか考えたい」と話していました。

支援団体の1つ、「つくろい東京ファンド」の稲葉剛代表理事は「年末年始は例年でも路上で生活する人が増えるが、ことしはコロナの影響でさらに多くの方が路頭に迷うような状況です。寒い時期を路上で過ごす人が1人でも減るように支援したい」と話していました。

支援団体は元日と来月3日にも、東京・千代田区の聖イグナチオ教会で生活相談や食料の配布などを行うことにしています。