滋賀県高島市にある冬の期間だけ営業するそば屋には年越しそばを味わおうという人たちが訪れています。
高島市今津町のスキー場のふもとにあるそば屋は、毎年12月から3か月間の期間限定で営業していて、地元で採れたばかりのそば粉を使ったそばのみを提供しています。
彦根地方気象台によりますと、高島市は30日から雪が降り、午前11時の時点で28センチの積雪となっていますが、大みそかの31日も10時の開店から客が訪れ、そばの味と香りを楽しんでいました。
店では新型コロナの感染対策として席数を減らしたり、テーブルについたてを設置したりしているほか、混雑した時には駐車場のそれぞれの車で順番を待つことができるよう呼び出しブザーを用意しているということです。
ことしは持ち帰りのそばの予約が去年よりも増えたということで、店の外に設けられた売り場にはそばを買い求める人が次々と訪れていました。
店内でそばを食べた草津市の60代の夫婦は「とてもおいしかったです。新型コロナで子どもたちが帰省できなかったので、夫婦で訪れました。来年は家族でにぎやかな年末を過ごしたいです」と話していました。

【年の瀬 各地は】コロナ禍の大みそかは大きく様変わり
きょう31日は大みそか。
各地で新年を迎える準備が進められていますが、新型コロナウイルスの影響で例年と大きく様変わりしています。
冬期限定のそば屋で年越しそば 滋賀 高島

那珂湊おさかな市場 人出少なめ 茨城 ひたちなか

茨城県ひたちなか市の商業施設「那珂湊おさかな市場」には新鮮な魚介類を買い求める人が訪れていますが施設側によりますと新型コロナウイルスの感染拡大の影響で人出は例年よりも少なめだということです。
茨城県ひたちなか市の漁港に隣接する「那珂湊おさかな市場」は新鮮な魚介類を販売する店や海鮮丼やすしなどを提供する飲食店が軒を連ねていて毎年、年の瀬には県内外から多くの人が訪れます。
茨城県ひたちなか市の漁港に隣接する「那珂湊おさかな市場」は新鮮な魚介類を販売する店や海鮮丼やすしなどを提供する飲食店が軒を連ねていて毎年、年の瀬には県内外から多くの人が訪れます。

31日はタイやマグロ、それにカニなど正月用の食材を買い求める人たちが訪れていますが施設によりますと新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、例年よりも人出は少なめだということです。
施設側は店の入り口に消毒液を設置しマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保を呼びかけるなどしています。
栃木県から訪れた買い物客は「毎年来ているのでことしも来ましたがことしは人が少なく感じます。買った魚介類は家族で食べようと思います」と話していました。
那珂湊おさかな市場事務局の須田千鶴子さんは「感染対策を取っているのでいらしたお客さんには新鮮な港の味を楽しんでもらいたいです」と話していました。
施設側は店の入り口に消毒液を設置しマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保を呼びかけるなどしています。
栃木県から訪れた買い物客は「毎年来ているのでことしも来ましたがことしは人が少なく感じます。買った魚介類は家族で食べようと思います」と話していました。
那珂湊おさかな市場事務局の須田千鶴子さんは「感染対策を取っているのでいらしたお客さんには新鮮な港の味を楽しんでもらいたいです」と話していました。
ひとり親家庭におせちを無料で提供 盛岡

新型コロナウイルスで経済的な影響を受けているひとり親家庭を支援しようと、盛岡市のNPO法人が、特製のおせちを無料で提供する取り組みを行いました。
子ども食堂の運営などを行っている盛岡市のNPO法人「インクルいわて」では、地元企業などの協力を得てひとり親家庭に提供する特製のおせち、300世帯分を用意しました。
おせちは盛岡市内の飲食店やホテルが作っていて、おすしやローストビーフなど20種類以上の料理にお菓子と鏡餅がセットになっています。
子ども食堂の運営などを行っている盛岡市のNPO法人「インクルいわて」では、地元企業などの協力を得てひとり親家庭に提供する特製のおせち、300世帯分を用意しました。
おせちは盛岡市内の飲食店やホテルが作っていて、おすしやローストビーフなど20種類以上の料理にお菓子と鏡餅がセットになっています。

31日、事前に申し込んだ家庭に無料で提供され、会場を訪れた人たちが次々とおせちを受け取っていました。
盛岡市の40代の女性は「年末に料理を提供してもらってありがたいです。お正月の楽しみが増えました」と話していました。
NPO法人「インクルいわて」の山屋理恵理事長は「収入の減少など、ひとり親世帯にとってはコロナに翻弄された1年になったと思う。感染拡大の収束が見えない中、息の長い支援を今後も続けていきたい」と話していました。
盛岡市の40代の女性は「年末に料理を提供してもらってありがたいです。お正月の楽しみが増えました」と話していました。
NPO法人「インクルいわて」の山屋理恵理事長は「収入の減少など、ひとり親世帯にとってはコロナに翻弄された1年になったと思う。感染拡大の収束が見えない中、息の長い支援を今後も続けていきたい」と話していました。
「はこだて自由市場」例年より買い物客減少 北海道 函館

函館市の「はこだて自由市場」では、店頭に地元で水揚げされたイカや道内産の毛ガニなどが並べられ、店員の威勢のいいかけ声が飛び交うなか、買い物客が品定めをしていました。

市場の関係者によりますと、年の瀬のこの時期は1年のうちで最も混み合うはずですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で例年に比べると訪れる客が減っているということです。
市内に住む30代の女性は「ことしは帰省できないので、自宅でおいしいものを食べてゆっくり過ごそうと思います。来年はいろいろな人に会えるといいなと思います」と話していました。
また、家族で訪れていた50代の男性は「毎年、東京にいる子どもたちや親戚と一緒に過ごしいますが、ことしはそれができないので家で静かに過ごそうと思います」と話していました。
市内に住む30代の女性は「ことしは帰省できないので、自宅でおいしいものを食べてゆっくり過ごそうと思います。来年はいろいろな人に会えるといいなと思います」と話していました。
また、家族で訪れていた50代の男性は「毎年、東京にいる子どもたちや親戚と一緒に過ごしいますが、ことしはそれができないので家で静かに過ごそうと思います」と話していました。
「幸先詣」で神社に次々と参拝者 北海道 釧路

北海道釧路市の神社には新年の参拝を前倒しして行う「幸先詣」に参拝者が次々と訪れています。
釧路市の厳島神社は例年およそ5万人が初詣に訪れていますが、今シーズンは混雑を避けるために分散して参拝することを呼びかけています。
31日も参拝を前倒しして行う「幸先詣」に訪れる人がいて、家族連れなどはおさい銭を入れたあと、ことし1年を無事に過ごせたお礼と新年の願い事をしていました。
釧路市の厳島神社は例年およそ5万人が初詣に訪れていますが、今シーズンは混雑を避けるために分散して参拝することを呼びかけています。
31日も参拝を前倒しして行う「幸先詣」に訪れる人がいて、家族連れなどはおさい銭を入れたあと、ことし1年を無事に過ごせたお礼と新年の願い事をしていました。

この神社では、感染予防のため、ひしゃくが使い回されないよう手に水をかけることをやめたほか、お守りや破魔矢を手渡す頒布所にアルコール消毒液を置くなど対策を徹底することにしています。
家族と参拝に訪れた男性は「密を避けるために早めにお参りをしました。新年も家族が健康であってほしいと願いました」と話していました。
厳島神社の権禰宜、菊池友亨さんは「初めて来た時が初詣なので三が日にこだわらず混みそうな時期はずらしてお参りしてほしい」と話していました。
家族と参拝に訪れた男性は「密を避けるために早めにお参りをしました。新年も家族が健康であってほしいと願いました」と話していました。
厳島神社の権禰宜、菊池友亨さんは「初めて来た時が初詣なので三が日にこだわらず混みそうな時期はずらしてお参りしてほしい」と話していました。
年越しに「うどん」太く長くと 高松

「うどん県」をPRする香川県では、年越しもそばではなく、うどんを食べるという人が数多くいます。
「年越しそば」の由来には、細く長くのびることに長生きなどの縁起を担いでいるという説がありますが「うどん県」をPRする香川県では「太く長く生きられますように」などとして、年越しにうどんを食べる人も数多くいます。
「年越しそば」の由来には、細く長くのびることに長生きなどの縁起を担いでいるという説がありますが「うどん県」をPRする香川県では「太く長く生きられますように」などとして、年越しにうどんを食べる人も数多くいます。

高松市の中心部にある老舗のうどん店では午前中から次々と客が訪れ、コシのあるさぬきうどんならではののどごしを味わっていました。
訪れた人たちは「コロナの影響でことしは仕事で思うように外回りができませんでしたが、来年、結婚を控えているのでうどんを食べて結婚相手と末永く幸せな家庭を築きたい」とか「ことしは家に閉じこもるばかりでつらかったですが、来年は感染がおさまっていろいろな所に行けるようになってほしいです」などと話していました。
訪れた人たちは「コロナの影響でことしは仕事で思うように外回りができませんでしたが、来年、結婚を控えているのでうどんを食べて結婚相手と末永く幸せな家庭を築きたい」とか「ことしは家に閉じこもるばかりでつらかったですが、来年は感染がおさまっていろいろな所に行けるようになってほしいです」などと話していました。
医療従事者に飲食店がおせち料理差し入れ 北海道 旭川

新型コロナウイルスの対応に追われる医療従事者を元気づけようと、北海道旭川市の飲食店がおせち料理を差し入れました。
旭川市内では、総合病院などでクラスター=感染者の集団の発生が相次いでいます。
地元で飲食店を展開する会社では、年末年始も対応に追われる医療従事者に少しでも正月気分を味わってもらおうと、おせち料理をふるまうことにしました。
旭川市内では、総合病院などでクラスター=感染者の集団の発生が相次いでいます。
地元で飲食店を展開する会社では、年末年始も対応に追われる医療従事者に少しでも正月気分を味わってもらおうと、おせち料理をふるまうことにしました。

会社では、大みそかの31日も店舗にスタッフが集まり、道内産の食材を使ったローストビーフや煮つけなどを調理してお重づめのおせちを10個作りました。

出来上がったおせちは、クラスターが起きている市内の障害者福祉施設「北海道療育園」に早速届けられました。
施設で年越しをする医師や看護師などで分け合って食べるということです。
おせちを提供した飲食店運営会社「町家」の吉尾正幸社長は「年末年始も最前線で働く医療従事者に一瞬でも新年の雰囲気を感じてもらえれば」と話していました。
施設で年越しをする医師や看護師などで分け合って食べるということです。
おせちを提供した飲食店運営会社「町家」の吉尾正幸社長は「年末年始も最前線で働く医療従事者に一瞬でも新年の雰囲気を感じてもらえれば」と話していました。