ことしの「心に残った音」 ”緊急事態宣言での街の静けさ”

都内の電気機器メーカーが毎年行っていることし1年の「心に残った音」をテーマにした調査で、ことしは「緊急事態宣言によって閑散とした街の静けさ」が最も多くの支持を集めました。

この調査は、東京・国分寺市にある補聴器などの電気機器メーカー「リオン」が毎年インターネットで1000人を対象に行っているものです。

それによりますと、ことし1年間のニュースに関連し「心に残った音」を11の項目の中から複数回答で選んでもらったところことし4月の新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言で閑散とした繁華街や観光地などの静けさ」が全体の32.7%と、最も多くの支持を集めました。

次いで「各スポーツが無観客で行われる中、会場で響く選手の声や競技の音」が31.6%。

「医療従事者などへの感謝とエールを表すため、世界各国で行われた拍手」が29.2%となりました。

このほか「電車やバスなどで聞こえたせき」や「入店時や自宅で測定した体温計の音」など、新型コロナウイルスに関連する音が多く選ばれました。

調査した「リオン」は「音は記憶に残る出来事と密接に結び付いているが、ことしは多くの人の心に新型コロナウイルスが刻まれる1年となった。来年は明るい音が印象に残る年になってほしい」としています。