東京都 新型コロナ 4人死亡 944人感染確認 2番目の多さに

東京都は30日、これまでで2番目に多い944人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、30日時点で入院している人は、これまでで最も多い2384人で現在、確保している病床のおよそ68%を使用していることになります。さらに、都は、感染が確認された4人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は30日、都内で新たに10歳未満から90代の男女合わせて944人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日に発表される人数としては、今月26日の949人に次いで、これまでで2番目に多くなりました。

また、水曜日としてはこれまでで最も多くなり、曜日ごとの最多を更新するのはこれで16日連続です。

都の担当者は「年末年始の休みに入ったが非常に多い数であり、重く受け止めている。感染拡大の傾向が収まっていない。医療機関も保健所もギリギリのところで頑張っている。改めて引き締めて、いつもと違う緊張感を持ってほしい」と述べ、この年末年始は、久しぶりの人と会ったり会食したりすることを避けるなど極力、人との交流を減らすよう呼びかけました。

また、30日までの7日間の平均は815.7人となり、初めて800人を超えたほか、20日連続で最多を更新しました。

30日に感染が確認された944人を年代別にみると、
▽10歳未満が11人、
▽10代が73人、
▽20代が249人、
▽30代が178人、
▽40代が150人、
▽50代が136人、
▽60代が60人、
▽70代が40人、
▽80代が34人、
▽90代が12人、
▽このほか、年齢が不明の人が1人います。

944人のうち、
▽およそ29%にあたる276人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ71%の667人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

このほか、海外渡航歴がある人では、今月26日にイギリスから帰国した20代の女性が1人いるということです。変異したウイルスに感染しているかどうか調べるため国立感染症研究所に検体を送ったということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が141人で最も多く、
▽「職場内」が39人
▽「施設内」が36人
▽「会食」が12人
▽「夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者」が7人などとなっています。

このうち、「施設内」では、6つの高齢者施設で利用者と職員合わせて12人、7つの医療機関で患者と職員合わせて14人の感染が確認されました。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて5万8840人になりました。

また、自宅で療養している人は29日より207人増えて2975人と、これまでで最も多くなりました。

さらに、30日時点で入院している人は29日より110人増えて2384人で、こちらもこれまでで最も多くなりました。現在、確保している3500の病床のおよそ68%を使用していることになります。都は4000床の確保を医療機関に要請していて、今よりさらに500床増やす計画です。

また、入院患者のうち、都の基準で集計した30日時点の重症の患者は29日より1人増えて85人となり、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

重症患者の年代別では
▽70代が最も多く32人、
▽60代が23人、
▽80代が17人、
▽50代が8人、
▽40代が4人、
▽30代が1人です。

また、都は、感染が確認された80代と90代の女性と、50代と90代の男性の合わせて4人が死亡したと報告があったことを明らかにしました。このうち、50代の男性は、今月27日に亡くなった立憲民主党の羽田雄一郎参議院幹事長だということです。また、90代の男性は施設内で、90代の女性は病院内でぞれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて622人になりました。