“教育現場に活用を” 学校側の求人情報 企業に提供へ 文科省

新型コロナウイルスの感染拡大が雇用にも影響を与える中、文部科学省は雇用の維持を図る企業の人材を教育現場に活用したいとして、学校側の求人情報を企業に提供するデータベースを来月、ホームページ上に開設することにしています。

文部科学省は、コロナ禍で雇用の維持を図る企業と企業の人材を教育現場に活用したい学校側のニーズをつなぐため、来月中旬に「学校雇用シェアリンク」と名付けた求人情報のデータベースをホームページ上に開設することにしています。

このデータベースでは、学校側が求める人材の情報が登録した企業に提供される仕組みとなっていて、双方の間で勤務条件が一致すれば出向や兼業・副業などの形で学校側に企業の人材が派遣されることになります。

教育現場では、企業での経験を生かし進路相談や面接の練習などの支援のほか、英語の授業の講師や部活動の指導員それに商業学校でのビジネス実務の指導などの役割を担うことが期待されています。

萩生田文部科学大臣は「企業の人材が学校で活躍することが雇用維持の選択肢の一つになればいいと思う。学校側も企業の知見を生かす有益な機会になる」と話しています。