中小企業に速やかな融資 “書類の電子化”広がる

新型コロナウイルスの影響で資金繰りが厳しい中小企業が速やかに融資を受けられるよう、必要な書類を電子化する動きが広がっています。

中小企業の借り入れに対して保証を行っている「東京信用保証協会」は、新型コロナウイルスの影響で資金繰りが厳しい企業向けに、必要な書類を電子化する取り組みを進めています。

具体的には、企業が実質無利子・無担保の融資を受けるために欠かせない「保証書」を電子化し、申請から発行までをインターネットでできるようにしました。

紙で手続きする場合、申請から保証書が郵送されるまで2日程度かかっていましたが、電子化すれば最短およそ15分に短縮できるということです。

対象となる地域はまだ都内の一部に限られていますが、東京信用保証協会の天野雅文理事は「新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、困っている中小企業に必要な資金が早く行き渡るよう保証書の電子化をさらに進めたい」と話していました。

同じような取り組みは、すでに富山県や千葉県などの信用保証協会も導入していて、企業の資金繰りを速やかに支援しようと、必要な書類を電子化する動きが広がっています。