水虫治療薬に睡眠導入剤混入 別の20種類の医薬品も自主回収へ

福井県の医薬品メーカーが製造した水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、メーカーが別の20種類の医薬品についても、承認された手順が守られていなかったとして自主回収する方針を決めたことが、関係者への取材で分かりました。メーカーは厚生労働省に対し「重篤な健康被害が起きる可能性はない」と説明しているということです。

「小林化工」が製造・販売する水虫などの真菌症の治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題では、服用後、運転中に意識を失うなどして事故が起きた事例が、23日までに22件報告されています。

小林化工は問題となった薬の自主回収を進めていますが、高血圧や糖尿病の治療薬など別の20種類の医薬品についても自主回収する方針を決めたことが、関係者への取材で分かりました。

このうち局所麻酔に使われる塗り薬では、無菌試験で細菌などが検出されたのに、検証しないまま再試験をして出荷していたということです。

残る薬でも、試験で異常な数値が出たのに「一時的なエラー」として出荷するなど、国が承認した手順が守られていなかったということです。

厚生労働省などは22日までの2日間、立ち入り調査を行いましたが、この際、小林化工はこれらの薬について「最終試験では問題がなく、重篤な健康被害が起きる可能性はない」などと説明したということです。

小林化工はすでにすべての製品の出荷を停止していて、厚生労働省などが引き続き詳しい製造管理の状況を調べています。