サッポロHD 1年間決算 最終赤字90億円余増加見通し コロナ影響

ビールメーカー大手の「サッポロホールディングス」は、新型コロナウイルスの影響で、子会社が展開している自動販売機の売り上げが悪化していることなどから、ことし12月までの1年間の決算で最終赤字が当初より90億円余り増え、158億円になる見通しとなりました。

サッポロホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で傘下の飲食店の売り上げが落ち込んだことなどから、当初、ことし12月までの1年間のグループ全体の決算で、最終的な損益が65億円の赤字になると発表していました。

さらに子会社の「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」が運営する自動販売機の売り上げが落ち込んでいる影響で新たに損失を計上することから、赤字額は90億円余り増え、158億円になる見通しとなりました。

会社では、これまでに早期退職を募集していて、合わせて110人が応募しているということです。

このほか、不採算店の閉店や自動販売機の撤去も進めていて、こうしたコスト削減で収益の改善を図りたいとしています。