2か月前の10倍近く 新型コロナ 自宅での療養者が急増

新型コロナウイルスの感染の拡大に伴って、自宅や宿泊施設で療養する人が急増しています。
厚生労働省によりますと、感染した人のうち、自宅で療養している人は今月16日の時点で全国で7925人にのぼり、およそ2か月前と比べて10倍近くに増えています。
また、宿泊施設で療養する人は、今月16日の時点で全国で4888人とおよそ2か月前と比べて5倍近くに増えています。

容体が急変するケースも

特に、先月下旬以降は自宅で療養する人が大幅に増加していて、厚生労働省は、
▽感染者自身、あるいはその家族が育児や介護が必要で、自宅に残らざるをえないケースや、
▽日本語が理解できない外国人の感染者が増えていること、
さらには
▽宿泊施設は確保されているものの看護師などのスタッフの確保が追いつかず、受け入れられないケースが起きていることなどが考えられるとしています。

一方、自宅や施設で療養中に容体が急変するケースも起きていて、今月には神奈川県の宿泊施設で療養していた50代の男性が、また広島県では自宅で入院を待っていた60代の男性がそれぞれ亡くなっています。

こうしたケースについて厚生労働省は、療養中の人に対して各自治体がセルフチェックシートなどを活用してフォローしているが、こまやかな管理には限界があるので、体調に異変を感じた場合は本人から訴えてもらうことも必要で、そうした場合に速やかに入院できるよう体制を強化していきたいとしています。