新型コロナ 南極で感染初確認 チリ軍関係者 世界全大陸に拡大

南極大陸にあるチリ軍の基地で軍関係者など36人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、これで南極を含む世界のすべての大陸に感染が広がったことになります。

ロイター通信やAP通信などによりますと、チリ軍は21日、南極大陸にあるベルナルドオヒギンス基地に滞在していた36人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。

ロイター通信は、軍関係者の話として、感染が確認されたのは軍関係者26人と、基地のメンテナンスを担当していた民間人10人だと伝えていて、重症者はおらず、すでに全員が基地から離れた場所で隔離されているということです。

南極大陸で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは今回が初めてで、これで世界のすべての大陸に感染が広がったことになります。

感染経路は明らかになっていませんが、ロイター通信などによりますと、チリ海軍の船が先月27日から今月10日の間に基地に立ち寄り、その後、船に乗っていた208人のうち、3人からウイルスの陽性反応が確認されていたということです。