クラスター発生の病院について旭川医科大学長が不適切発言

新型コロナウイルスのクラスターが発生している旭川市の「慶友会吉田病院」について、地域の基幹病院を運営する旭川医科大学の学長が、学内の会議で「コロナをまき散らして」などと発言し、謝罪する事態となっています。

NHKが入手した学内の会議の音声では、旭川医科大学の吉田晃敏学長が、クラスターの発生している慶友会吉田病院について「コロナを完全になくすためには、あの病院がなくなるしかない」とか「吉田病院があるということ自体が、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅとコロナをまき散らして」などと、発言する様子が録音されています。

吉田学長を巡っては先週、週刊文春も学内の会議で慶友会吉田病院について「なくなるしかない」などと、不適切な発言をしたと報じています。
これらの発言について吉田学長は、報道機関にあてた文書の中で「吉田病院の新型コロナウイルス感染症が収束しなければ、市内の新型コロウイルス感染症はなくならないといった考えを述べたものだ」と釈明するとともに「不適切だった」として謝罪しています。

この問題を巡って文部科学省は「事実関係を確認し対応を検討する」としています。