米五輪・パラ委 新型コロナワクチンの接種は義務化の予定なし

USOPC=アメリカオリンピック・パラリンピック委員会は、21日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、選手や関係者に対して義務化する予定はないと明らかにしました。

USOPCは21日、サラ・ハーシュランドCEO=最高経営責任者が電話で会見を行いました。

この中でハーシュランドCEOは、新型コロナウイルスのワクチンの接種を選手や関係者に求めるかどうか問われ「選手によって、トレーニングの状況や体調管理が異なるため、現時点では義務化する予定はない」と答えました。

そのうえで「まずは、第一線で仕事をしている人々にワクチンが行き渡ることが最優先だ。ワクチンのことについては、まだ私たちも詳しく理解できていないので、はっきりとは回答できない。ワクチンについては、もっと詳しく理解を深める必要がある」と話しました。

またUSOPCは今月、アメリカの選手が東京オリンピックやパラリンピックの競技会場などで、人種差別の抗議活動を行っても平和的な抗議の場合は制裁を科さない方針を表明しました。

これについて、ハーシュランドCEOは「長い間、社会正義や人種差別の変革を求めてきたアメリカのアスリートの努力を尊重したい。組織として、できるかぎりのことをして社会に変化をもたらす時が来た」と話し、引き続き、IOC=国際オリンピック委員会に対してルールの変更を求めていく考えを示しました。