政府 新型コロナ対策 年末年始の集中的取り組みで感染を縮小に

新型コロナウイルス対策をめぐり、政府は、年末年始に集中的な取り組みを進めることによって感染を縮小に転じさせたい考えで、大人数の忘年会や新年会は開催を見送ることなどを粘り強く国民に呼びかけていく方針です。

新型コロナウイルス対策をめぐり、西村経済再生担当大臣は21日夜、政府の分科会の尾身会長とそろって記者会見を行いました。

この中で、西村大臣は「政府内で今、緊急事態宣言の議論をしている訳ではないが、宣言を出すような事態を何としても回避すべく取り組みを強化したい」と述べました。

また、尾身会長は「飲食店での会食の場が、感染拡大の大きな要因になっているとみられる」と指摘し、感染対策のさらなる徹底を求めました。

政府は、多くの人が休む年末年始は対策を講じる効果的なタイミングだとして、来週28日から「Go Toトラベル」を全国一斉に一時停止するなど、集中的な取り組みを進めることによって感染を縮小に転じさせたい考えです。

そして、大人数の忘年会や新年会は開催を見送ることや、感染が拡大している地域からの帰省は慎重に検討することなどを粘り強く国民に呼びかけていく方針です。

さらに、西村大臣は22日、田村厚生労働大臣とともに経済界や労働組合の代表に対し、テレワークのさらなる推進などに協力を求めることにしています。